大会長挨拶

第63回近畿理学療法学術大会 大会長 平岩康之 滋賀医科大学医学部附属病院

第63回近畿理学療法学術大会

大会長 平岩康之

滋賀医科大学医学部附属病院

この度、第63回近畿理学療法学術大会を滋賀で行うことになりました。長かったコロナ禍もようやく終わりを迎えようとしています。この間に我々はリモートというツールを用いて不自由を感じながらも学術活動に励んできました。今大会はハイブリッドで行います。リアルの醍醐味、オンラインの利便性を生かした新しい時代の学術大会のあり方を示していければと思います。

学会テーマは「人口減少時代  私たちは何ができるか? 何をすべきか? 〜理学療法の多様化とポテンシャル〜」としました。今、私たちは少子高齢化、人口減少という危機に瀕しています。政府もなんとかこれを食い止めるべく施策を練っていますが、効果がでるのはまだ先です。このような状況の中で我々理学療法士の仲間は多数生まれています。この理学療法士の力をこの時代に有効に生かせるのではないかと思います。人口減少はネガティブな側面が目立ちますが、それをできる限りポジティブにとらえる、あるいはピンチをチャンスととらえることで我々の活躍の場を広げていけるのではないでしょうか。学術大会という学術活動、発表の中に、多くのヒントを見出すことができるかもしれません。今大会では、多数の著名な先生方からシンポジウムやご講演を通してご助言いただきます。これらをもとに新たな時代を切り開いていこうではありませんか。

今大会では、優秀な演題には学会長賞など多数の表彰を準備しています。また、新たな企画としてオンラインでのeポスターを導入いたします。はじめての方も多いと思いますが、従来のポスター発表よりも、より気軽に参加できるものになると思います。

今大会が新たな理学療法の幕開けとなることを期待するとともに、皆様の学術研鑽、臨床、教育に役立つものになることを目指していきたいと思います。多数のご来場、演題へのエントリーをお待ち申し上げます。

ロゴマークの説明

滋賀といえば、日本一の広さをもつ琵琶湖です。琵琶湖が基本のモチーフですが、その中に紫の一筆が描かれています。これは東海道、中山道などの交通の要所であることを示すとともに、源氏物語の作者で有名な紫式部を表しています。2024年のNHK大河ドラマでは紫式部が主人公の「光る君へ」が放映される予定です。今大会が行われる大津市には紫式部が源氏物語の着想を得たといわれる石山寺など歴史的な場所が多くあります。このような場所をまわるエクスカーションも企画しておりご興味のある方はぜひご参加いただけると幸いです。

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